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光療法は古くからあるのに何故広まりにくいか

高照度光療法(光療法)は1980年代から存在するもので、最初はノーマン・E. ローゼンタールが冬季うつ病への適用で効果をあげた事を報告して世の中に知られるようになりました。その後、睡眠障害(概日リズム睡眠障害)やその他の症状に対しても広く適用されるようになっています。

ブライトライトME+も、毎年様々なメディアで紹介されてきました。テレビ、新聞、健康雑誌、週刊誌など、実に様々なメディアで紹介され、プレスリリースでも積極的に情報発信してきました。また、日本と海外の文献にも掲載されています。

ところが、光療法やブライトライトME+という言葉は今ひとつ世の中に浸透していません。単に、太陽光の補完的役割に過ぎないという理解もあるかもしれませんが、もっと他に本質的な理由があるように思います。それは下記の2点です。

  • 光療法の専門書がない。
  • 医療機関が光療法を実施しても収益にならない。

ここでは最初の項目に言及し、2項目目は光療法の保険収載のページで紹介します。

光療法の専門書がない

光療法をネットを見ると、朝起きたら光を浴びるというような簡単な説明がほとんどで、医師でさえそのような説明しかしていない場合が多いです。しかし、実際にはもっと複雑で、いろいろな考察のもとにその症状に対して適切な指示を出す必要があります。

ところが、その基になる光療法の専門書が日本には存在しないのです(海外は不明)。光療法を研究している専門家であれば、そのような専門書を見なくても、様々な文献を読むことによって知識を構築することが出来ますが、光療法を専門としない一般の臨床医にとって、光療法を容易に習得することは結構難しいのが実際です。

その結果、研究者以外で光療法を使って治療経験のある医師はひじょうに少なく、医療現場から光療法の情報が発信されないのが実情です。

たとえば、睡眠障害であれば、睡眠を専門としない医師のために、「睡眠障害の治療と対応ガイドライン」(じほう)という書籍が出版されており、一般の臨床医が睡眠障害全般を学び、一定のガイドラインの基に治療を行うことができます。光療法でもそのような一般の医師向けのガイドラインとなる書籍があれば良いのですが、残念ながらそのような書籍は存在しないのが実情です。

弊社は医療機関ではないでできることは限られますが、ブライトライトME+の販売に当たって「光療法ハンドブック」を添付することにより、少しでも情報提供を行っています。

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